Arduinoをはじめてみる
実は私自身もArduinoを始めてまだ1年経っていません。
なので、まずはArduinoをどうやって始めていくのか? から始めてみます。
まず、Arduino本体の入手です。
秋月電子などで純正品を買うのが王道でしょうね。
Arduinoと一口に言っても、
Arduino UNO, MEGA, nano, Leonardo, M0, Due, ・・・いっぱいあります
ここでは一番基本のArduino UNO に一本化して話を進めます。
さてArduino UNO ですが、純正品は実はけっこう高価です。秋月では2940円です。
ところがArduinoは、ハードウェア設計データが公開されている(いわゆるオープンソース・ハードウェア)ですので、サードパーティーによって合法的にクローン品が作製・販売されています。
もし純正品にこだわらなければ、このサードパーティー品(UNO互換機)を利用するのが価格的に賢明です。ヤフオクでだいたい1500円以下で入手できますからね。
さて、サードパーティー品を探すときに注目したい点が2つあります。
1)マイコンが、(表面実装品/DIP品)どちらを使っているか?
2)USB⇔シリアル変換チップが、(CH340系/AT16U2)どちらか?
Arduino純正品は、1)DIP品、2)AT16U2 を使っています。
サードパーティーのボードはコストを抑えるため、マイコンに表面実装品を用いたり、USB⇔シリアル変換チップにCH340系を用いたりしています。
いわゆる格安ボードは、1)表面実装、2)CH340系を使っています。
1)については、いろいろな意見がありますが、ここのブログでは、できればDIP品のご使用をオススメしています。 なぜか?
実はArduinoのマイコンは、Arduinoボード上にないと動かない訳ではなく、あとでマイコンのみを取り外して、別の適切なボードに刺しても同じように動きます。これを生かして、将来的に自由度の高い運用ができるようになります。
一方、表面実装品はこのようなことができないため、運用の自由度は限られます。
(下の赤く囲んだ部分がマイコンです)
2)USB⇔シリアル変換チップ について
PCとArduinoは、USBケーブルを介して信号のやり取りを行います。ここでUSB信号と、Arduinoマイコンが使うシリアル信号(UART)とは少しだけ規格が違っていますので、信号変換チップが必要となります。
純正品はAT16U2というチップを使っていますので、サードパーティーボードでも、AT16U2チップを使っている物なら特に支障はありません。
CH340系は、ちょっとだけ手間をかけてやる必要があります。
Windows 8.1以上の方なら特に問題ないとのことですが、Windows7以下の方、MacOSXの方は、CH340系のデバイスドライバーを別途インストールする必要があります。なんだそーなのかと、ググッて次に進める方ならどうでも良いことです。
が、ここではArduino初心者の方を対象にしています。著者の体験(Windows7)から申し上げますと以下の状況が発生します。(何の前知識もない状態です。)
格安Arduinoボードを手に入れた! 開発環境もなんとかインストールした!
早速PCとつないでみた! それっ・・
アレ?? 不明なUSBデバイス? Arduinoがつながってない? いや物理的にはつながっているはず・・ Arduino動かない? Arduino壊れてる? きっと格安ボードだったから壊れてたんだ! ああ安物買いするんじゃなかった、もうやらない。
ちょっと大げさかも知れませんね。でも、お持ちのPC環境にもよりますが、格安ボードをちゃんと使えるようにするには、ある程度苦労させられるようです。
このようなリスクを回避したい方は、純正品か、それに近いAT16U2チップを使っているボードを使いましょう。
あと MacOS Xの方は、CH340のドライバとの相性が良くない、Macが落ちるという情報を散見します。(解決策はあるようです)
ヤフオクなどでは「Arduino UNO 16U2」と検索するとそれらしきものがでてきますからね。(ちょっと相場観はつかめていません・・)
それでは・・・・
(随時、追記していきます)